アートは自信を持つこと?
コンテンポラリーダンスって何?私たちができるものでもないでしょ・・・。
芸術って私たちと関係ない、遠い世界のはなし・・・。
と、横須賀の皆さんが思っているのをひしひしと感じるこの頃。そんなことはない、芸術とは、アートとは生活の中に常に存在している。もっと言えば、生きている人間、モノ、ことの存在そのものがアートだと私は信じている。
自分の存在に自信を持って生きられない人が世にはいる、むしろ増える一方のよう。そんな時に、アートが役に立つかもしれない。
2つのダンス公演をみてきた。
1つは結成(?)当時からその作風のファンであるコンテンポラリーダンスのカンパニー「baobab」の新作公演
『ボレロ -或いは、熱狂。』
とんでもない運動量、技量、そして熱量。瞬きさえも勿体無いくらい、全て目撃したくなる、でもそれをするにはこちらも同じ熱量でいなければならないただの観客なのに、だ。
観客を巻き込もうとする、その身体の境目をあやふやにしようとする感じが日本人によくある遠慮がちであったり、気を遣って少しでも反応してあげなきゃな、と言う観客の不穏さを一部引き立てていて、それに対してダンサーの「もっと!!!!!」が対比してすごすぎて
独特な空間となっていた。
私は他人の巻き込んでのダンスは得意だと思っている。ある人には不快感を与えながら、気を遣わせていると知りながらも、自分は「ダンスで人を楽しませている。」と信じ続けていた。けれど、あのときは、席にいたのだけど、baobabと一緒に踊っていた。踊らされた。踊るのは肉体だけじゃないのか。自分の信じていたことへの違和感が、わかっているけど実行には難しい、その「心踊らされる」感じ。烏滸がましくも私は思った。
「こんな熱狂のダンス公演を横須賀でしたい。」「私って今何をしてるんだろ。」
もう1つは松岡大さんのスクランブル・ダンスプロジェクト公演「ROCKS」
障がいがある人もない人も一緒に踊る小田原発のプロジェクト。ダウン症であろうブレイクダンスの彼が印象的だった。「インテグレイテッド・ダンス・カンパニー・響-Kyo」からの出演者、今回お誘いいただいた天方さんの車椅子から立ったダンスも驚く。
アフタートークで紹介した松岡さんの
言葉がグッときた。
「一人一人が生きていることに自信を持つ」(持ってもらいたい、的なことを言っていた)
そうか、私の目指すアートって、これかあ。
自信をもつってなんだろう!?
昨日よりちょっとかっこよくなるということは、昨日の自分より少し自信がつくこと。自分に自信がつけば、それは人生楽しくなるような?!(自信ってふとした瞬間についたり、なくなりかけたり、なかなかケアが大変だけど、、、)
しんせつスタジオにハマって参加してくれる人がよくいうのが「それぞれの魅力や個性を引き出している」「一人一人の輝く瞬間を捉えている」ということ。
私みうらとしるは、好きでやっていることだから、それが何のために、とか誰のために、とは思っていなかったし考えもしていなかったけど、スタジオ運営において、暗黙知のままでは伝わりにくい、やはり言語化した方がいいこともあるのだと最近思います。
よって、しんせつスタジオが提供するしんせつな使命とは
「みんなが昨日よりもちょっとかっこよくなって自信を持って今日を生きてもらう!」
結果⇨みんなが自信を持って生きていると、一緒にいる私の毎日が楽しくなる
結局自分(みうらとしる)のため、ってことになるんだけど、、、いいよね、エゴがないと、欲求がないと人間動きません!ただし「しんせつな」エゴで。
以上、コンテンポラリーダンス公演2つを見て今回思ったことでした。
「踊る身体はずっと見ていられる。」
baobabを見たある方の感想Twitterから。その通り、本当ずっと見ていられる、でもただ踊ればいいのではない、思わず引き寄せてしまうその人間の魅力ありきでそうなるのだ。口だけ言ってもしょうがない。
アートしたいならアートで動き続けなくちゃ、ひたすらに、がむしゃらに。
baobab http://dd-baobab-bb.boo.jp/index.html
スクランブル・ダンスプロジェクト https://www.facebook.com/scrambledance/
𓀞𓀟𓀠𓀡しんせつスタジオ𓀢𓀣𓀤𓀥
三浦桃実みうらとしる
投稿者プロフィール
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看護師、ダンスファシリテーター、ヨガファシリテーター、シネマトグラファー。しんせつスタジオ代表。神奈川総合高校にて創作ダンスに出会い、神奈川県立保健福祉大学にて親切ダンスカンパニーを設立。様々な領域や枠を越えたメンバーで、地域に繰り出し踊ってきた。ダンスを言語として捉え、自分の思いを自然な動きで伝えるダンスのスタイルを編んでいる最中。ヨガ指導資格をリブウェルインスティテュートにて取得し、Bowspringや親子ヨガ、スタイルアップヨガなど、毎回哲学的なテーマを織り込んだオリジナルのクラスを提供する。ダンスもヨガも、ユーザー(参加者)と作り上げるスタイルが定評。またシネマトグラファーとして、依頼主の作りたい世界観を築き創るコンセプトで動画制作を行っている。
ユーザーさんたちが、自分が昨日よりちょっとかっこよくなっていることに気づいてもらえるように、スキルを活かして日々邁進中。モットーは「地球規模で考え、地元で行動」「しんせつなひと」
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看護師、保健師、RYT(全米ヨガアライアンス)500、メディテーション(瞑想)講師、JCDN主催コミュニティダンスファシリテーター養成講座修了生
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