危うく社会貢献するところだった

「笑ってコラえて!」という番組がある。所さんのダーツの旅が特に好きで。
そこで出演されていた、確か熱気球の日本人世界選手(今検索しても番組出演者がわからず、残念)。彼は熱気球が好きすぎて確かグループを作って地域を盛り上げたりなんなりしたのか詳しくは忘れたけど

自分の好き、が何か違う方向に傾きそうになった時

「危うく社会貢献するところだった!!」

と言っていた、のを思い出して、今日の話をしますと

アートは誰のためにするもの?

大学生だった私は「親切ダンスカンパニー(現在はスタジオ◎きのこ)」を立ち上げて活動が広がり始めた頃で、その言葉がとにかく面白くて衝撃!そのちゃっかりかうっかりかわからないけど人生を楽しく生きようとして且つ世界選手権とかすごいことをやってのけているところにじーんとグッときた!

あれから数年経ち。

最近NPO法人フローレンス代表駒崎さんの「社会を変える」を仕事にする ― 社会起業家という生き方」を読んだ。これまた素晴らしい本であった。

私のしたいことってなんの社会貢献になるんだろう、何にもならないんじゃないか?と思い悩むようになってしまった(5日間くらい)。

途方に暮れた私に伴侶は「アートって誰かのためにするものでもないでしょう。」と言ってくれた。うーん、それでも私はストンと落ちず。

しんせつスタジオのモットー
「一人一人がちょっとかっこよくなれる」と⇨社会が元気になれる
ちょっと飛躍している気はする。

「しんせつさん(みうら)には暗黙知が多い」と言われる。言語化が苦手なのだ。その⇨にたっくさん見えぬ何かが詰まっているように思える。。。

分解してみた。
一人一人が昨日よりちょっとかっこよくなれると
⇨ちょっとかっこいい瞬間が楽しくなる
⇨もうちょっとかっこよくなりたいって思う
⇨楽しいが続くように動くようになる
⇨生きることに楽しみがある状態
⇨人生が、生きることそのものが楽しくなる
⇨他の人にも楽しいを教えたくなる、または他の人が知りたがる
⇨皆んなしんせつスタジオに来る←ここ重要
⇨みんなちょっとずつかっこよくなっていく
⇨社会全体が元気になる

つまり、まずは自分が楽しく生きられないと他人の幸せを、社会のためを!なんてのは難しいわけで烏滸がましいというか。そんな時思い出した、あの言葉。

「危うく社会貢献するところだった!!」

ていうか、しそうにさえなってないけど、危なかった!私は社会貢献のためにしんせつスタジオをしているのではない。人が自信持ってかっこよく生きようとしている姿を見ているのがただ好きなだけだ!!表現者である皆んなのことをヨイショしたいのだ。

結果的に伴侶が言ったことと同じかもしれないけど、この「危うく〜」という語感がいい。「あぶねーあぶねーっ( ˊᵕˋ ;)」て感じが、軽やかで親しみがあって、しんせつ。なんだって楽しくやっていけそうな気がするのです。私は私の心が、しんせつに赴くままに行動するのみ・・・!

社会貢献を狙わない、とはいえど

やはり社会に生きる以上、このしんせつスタジオが社会的にどんなところに立っているのかくらいは整理したいです。社会にコミットする分の対価をいただくことは経済活動を回すためにも、必要だと考えています。

障がい者や子ども、お年寄りとのダンスを展開していると福祉活動ですか?とよくいわれる。言わずともそう思われているだろうし。福祉の目線から社会課題を解決しようなんてしようなんてこれっぽちも思っていない。それはもっとプロに任せよう。でも強いていうなら

芸術フィールドにおける社会課題は、自分自身がずーっと思い悩んできていることであって、それに対して私は日々苦悩と戦っているのではないかと。

「芸術者(アーティスト)では食べていけない。」この現実。
アートで経済を回すにはどうしたらいいんだろう?
この話はまた今度!


𓀞𓀟𓀠𓀡しんせつスタジオ𓀢𓀣𓀤𓀥 
三浦桃実みうらとしる





●駒崎さん素晴らしき著書たちはこちら https://www.amazon.co.jp/gp/product/4480428887/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4480428887&linkCode=as2&tag=flr1130-22&_ga=2.118378825.1374053433.1691760650-654251279.1691760649

投稿者プロフィール

三浦桃実
三浦桃実
看護師、ダンスファシリテーター、ヨガファシリテーター、シネマトグラファー。しんせつスタジオ代表。神奈川総合高校にて創作ダンスに出会い、神奈川県立保健福祉大学にて親切ダンスカンパニーを設立。様々な領域や枠を越えたメンバーで、地域に繰り出し踊ってきた。ダンスを言語として捉え、自分の思いを自然な動きで伝えるダンスのスタイルを編んでいる最中。ヨガ指導資格をリブウェルインスティテュートにて取得し、Bowspringや親子ヨガ、スタイルアップヨガなど、毎回哲学的なテーマを織り込んだオリジナルのクラスを提供する。ダンスもヨガも、ユーザー(参加者)と作り上げるスタイルが定評。またシネマトグラファーとして、依頼主の作りたい世界観を築き創るコンセプトで動画制作を行っている。
ユーザーさんたちが、自分が昨日よりちょっとかっこよくなっていることに気づいてもらえるように、スキルを活かして日々邁進中。モットーは「地球規模で考え、地元で行動」「しんせつなひと」
---------------------------
看護師、保健師、RYT(全米ヨガアライアンス)500、メディテーション(瞑想)講師、JCDN主催コミュニティダンスファシリテーター養成講座修了生