想像こそトレーニングしなきゃダメだよ
横須賀美術館で開催されている「絵本もつくる人」荒井良二さんの展覧「new born 荒井良二 いつもしらないところへたびするきぶんだった」を見てきました。
恥ずかしながら私はこんなに素晴らしい日本人とその作品があることをその日まで知らず、しかもサマーコンサート(別記)聴くついでに展示もみようかなくらいであったので
危なかった、、、危うくこんなに素敵な体験を逃すだった!!
全てにホロっと、クスッとがある
この絵、展示の各所に置いてある、今回の展示の案をまとめたもののようで。よく見ると下に「そんなにねられてないなこのあん・・・」と描いてある。アンコに見立てているのかな、とにかくまず字が可愛い。本人曰く、字もちゃんとデザインしているとのことですが、この字を見るだけでほっこり、そして内容はクスッとしてしまうものばかり(笑)
ふとミュージアムショップで手にとった荒井さんの著した「ぼくの絵本じゃあにぃ」はすぐ面白そうだとわかり即購入。とても読みやすく、かつグッとくる内容でした。その内容からじーんときたものをいくつか。
私は先日の記事で「じーんとかグッとくる」を大事にしたいと述べました。新井さんは「ホロッと」「クスッと」なんだそうです。いいですねえ。荒井さんの作品はただ日常で見るもの聞くもの知っているものに、日常で見るもの聞くもの知っているものを足しているだけとか(干す子、とか。洗濯物を干している子の絵(笑))、〜のような、と類似性や様子を表す言葉をそのままヨーナという女の子の名前にしたりとか、
全然誰も思いつかない!感じでも無いんだけど、やっぱり思いつかなったんだろうな自分には、という愛ある作品がたくさん。そしてなぜかクスッとしてしまい、何か諭されたかのようにホロッとしてしまう。
全ての人に開かれるもの、とは
著書をみて思うのは荒井さんは、俺しかできないことやってるんだぜいいだろう?って感じは全くなくて、だからといって堅く人に受けるために努力してきたんだ、でもなく、
全ての人に開かれたものをただ作ろうとしている
それだけなんだと感じられます。全ての人といえるベースを子どもに当てているみたい。自分の中の子どもが喜びそうなことをする。全ての人、とは自分自身も入っているのです。
手法は違えど、その感じ(考え、ではなく敢えて感じ)はとても大切かなと。例えば子どものダンスワークショップで、なんでも自由にやってみていいよ!といきなり投げても子どもの想像は生まれません。創造させたくて想像のステップを飛ばしている大人の指示もしばしば。少しばかりルールがあって、その中で課題解決型(どうしよう・・・)ではなく、ワクワク型(さあどうする!?)にことを感じさせることで想像が膨らみ創造が生まれるのでは無いかなと。
また、そういうワークを子どものうちに積極的に行うことで、大人になった時に自分で自分のモチベーションを取り戻せる、ポシティブさやレジリエンス的なものにつながるのでは無いかなと思います(カタカナ苦手なのに多用してしまった)。私はとにかく想像力が乏しいので・・・(嘘でしょ?と言われますが)人の模倣が大好き。しかしそれもまた必要だと荒井さんが言っていたのでホッとしました。
「むしろ急いでいる人ほど、本当は遠回りや寄り道をたくさんして、せっせと「仕入れ」をしたほうがいいのだと思います。」(著書より)
荒井さんはなんとなくではなく、狙いがあり、それがブレないようにご自身なりの方法で創作活動をしています。意図せず面白いものができたらそれは万歳ですが、それも「面白い体験がしたい!」という意図があってのこと。意図のないもの、頭でわかっているだけ、ではそのうちにブレてしまうのですね。
私は言語化はすごく苦手。でも私も漠然としていた「しんせつ」なモットー的なものを言語化してみようと思っているのです一応(がっつり長くなっているけど)。
想像力は子ども力。意識して鍛えなくてはいけないのですね、もう大人だから。でもそのプロセスもなかなか楽しめそうな気が今はしてきています!しんせつスタジオでも色々実験していきたい。
ダンスもヨガ、動画制作も、とにかく自分がやっていて楽しくて時間を忘れて打ち込めるもの、です。ワークショップは今のところ、開き具合(?)が広口なダンスのみ行っていますが、いろんな切り口からやってみたいなそのうちにと思っています。
しんせつスタジオが「全ての人に開かれた」場所であり続けられるように。
#想像力
#子ども力
#横須賀
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#荒井良二
▶︎必見!「new born 荒井良二 いつもしらないところへたびするきぶんだった」
公式サイト https://arairyoji-nb.exhibit.jp/
横須賀美術館サイト https://www.yokosuka-moa.jp/archive/exhibition/2023/20230701-771.html
▶︎ぼくの絵本じゃあにぃ (NHK出版新書) https://amzn.asia/d/bh1m8QJ
𓀞𓀟𓀠𓀡しんせつスタジオ𓀢𓀣𓀤𓀥
三浦桃実✳︎みうらとしる
投稿者プロフィール
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看護師、ダンスファシリテーター、ヨガファシリテーター、シネマトグラファー。しんせつスタジオ代表。神奈川総合高校にて創作ダンスに出会い、神奈川県立保健福祉大学にて親切ダンスカンパニーを設立。様々な領域や枠を越えたメンバーで、地域に繰り出し踊ってきた。ダンスを言語として捉え、自分の思いを自然な動きで伝えるダンスのスタイルを編んでいる最中。ヨガ指導資格をリブウェルインスティテュートにて取得し、Bowspringや親子ヨガ、スタイルアップヨガなど、毎回哲学的なテーマを織り込んだオリジナルのクラスを提供する。ダンスもヨガも、ユーザー(参加者)と作り上げるスタイルが定評。またシネマトグラファーとして、依頼主の作りたい世界観を築き創るコンセプトで動画制作を行っている。
ユーザーさんたちが、自分が昨日よりちょっとかっこよくなっていることに気づいてもらえるように、スキルを活かして日々邁進中。モットーは「地球規模で考え、地元で行動」「しんせつなひと」
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看護師、保健師、RYT(全米ヨガアライアンス)500、メディテーション(瞑想)講師、JCDN主催コミュニティダンスファシリテーター養成講座修了生
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