ダンスという言語。地図という言語。

人が書いてくれた手描き地図って絶対伝える気がない、人の地図で無事に目的地に辿り着けたことはあまりない(上は人生で初めてよくわかって帰られた地図)MRIやCT撮れても他人の脳内地図はのぞけない。





キッズダンスクラス、始まりました

くりはま花の国スタジオにてキッズの「リズムダンス(未就学児)」「ジャズダンス(小中学生)」クラスが火曜日に始まりました。一言いいですか。うわぁ、もうすごく楽しい。コーチがこんなに楽しくてすみませんねってくらい、楽しい。今回は子どもが対象ですが、私は相手が何歳だろうと一生徒さんと思っていて、だから同じ話を最初にします。

「コーチはダンスを教えるわけではありません。コーチの言いたいことをダンスで伝えるだけです。だから皆さんもコーチに誰かに何か伝えたいときはダンスしてください。」

幼児は「できなーい!」といい、小学生はポカーンとしていました。

ところで私は最近韓国語を学び直しています(急に!)。別に韓流ファンでもなんでもなく、在日韓国人である自分のアイデンティティがどーの、とかでなく、ただ面白くて学んでいます。でも怖いのは語学には正解が一つということ。実際は言い回しとか色々あるから一つではないけどね。例えばりんごは사과(サグァ)です。わかっていないとわからん。赤くて、丸くて、果物で、、、と説明するにもその韓国語がわからないと伝えようがありません。だから正解を目指し、すらすら出るように暗記を頑張ります。物覚え悪く先生と話すときは思うように話せず苦労します、相手も苦労します。間違えるのが怖いです。でも伝えたいことがあるから、一生懸命話してます。

ダンスも駅前留学みたいなもの。ダンスも言語、一つの表現ツールだから。ただし、無数のパターンがあり、正解がないのがダンスです。手の動きもそれで動く空気の揺らぎもほんの1mmもさっきと同じ空間を通ることはできません。正解があるとすれば、自分の中の正解、思い描くステップに近づけること、かすら。
だから、先生の振り付けをただ踊って熟す、のも運動としてはいいかもだけど、言語としてはダメなんです。中身がないと。振り付けはボキャブラリーみたいなもの。もっというとその人の語りが見たい!って人に思わせないとアートのレベルに達しないんです。でも最初から狙ってやるのではなく、自分の魂揺さぶれば、きっとそれに行き着くはず。
そんな熱血を突然ぶつけられても困るかもしれないですが、全体のカリキュラムを組んで段階を追えられるほど、私に余裕はなく楽しいことには猪突猛進亥ノ介なので、初回から真っ向ぶつけました。でも手応えがあったから、まずは届いたんだと思います。

人生って一瞬一瞬全部本番だから、日常の些細な一挙一動リハなしぶっつけ。もう一回!ってやり直しがきかない。送信取り消しもできない。仮に自分の言葉が、行為が人を傷つけたりしたとしても無かったことにはできない。だからと言って「ちょっと待って」はいちいちできないし(相手を待たせることができないのではなく、自分が整理つく前に言っちゃうのを制御できない)待ったからといって良いアイデアがでるかもわからない。



毎日やってくる本番に強くなる方法はある

心と体は別物ではなくて、体=細胞一つ一つに心があり、繋がっているのは心と脳、脳は心の声を聞いて統合して意見提示するだけ、頭は心じゃない、体です!」と最近ヨガクラスで言っています。体を動かして、ボキャブラリーを叩き込む。私は道、とか読んだりするのですが、新しい道をぐちゃぐちゃに描きまくって、ぶつかったり、経験して、自分が「これ、いいな・・・」と思う道ができていく。脳には道筋がメモとして残るから、だんだんタイミングを逃さず、描きたいときにすっと描けるようになってくる。そうしたら他の人にすーっと道が繋がっていく、それが伝わった瞬間。そこから道が折り返したり行きっぱなしになったり、色んな道になる。伝わると自信がつく、もっと伝えたくなる、ちょっとかっこいいじゃん私、ってなる!?ダンスって道が超個人的に描かれる三次元立体地図なんですよね。だからとにかく自主練、自分で自分を見つめる時間を作る、繰り返し時間をかけていく、結局それが近道で本番に強くなる方法、かなと。

まあ人の描く地図って、だいたいわかったようでわからないんですけどね。精確にわかっていないくせになんとなくわかった気になる外国語、くらい。伝えたい道筋は、きっと実際には正解が一つあるだろうに、人が描くとなんでこんなに違うんだろう。道は心=体で拓くもの。心が違えば、違うのは当然、、、。



“正解”を見つけることしか教わっていないのならば、自分の中の正解を見つけにいく、ダンス駅前留学(実際は駅前でもないけど)の世界にしんせつスタジオのみうらとしるが案内します。勿論ダンスで!経験しないと、見て聞いて、だけじゃわからないことは世の中たくさんある。
きっと次のクラスもポカーンとするんだろうなあ。これからのクラスも楽しみです。



「感じたままに描く 自分で選んだその色で」

—群青 YOASOBI


今月のテーマ曲!https://www.youtube.com/watch?v=Y4nEEZwckuU

𓀞𓀟𓀠𓀡しんせつスタジオ𓀢𓀣𓀤𓀥
みうらとしる(TOSHIL/도실)

投稿者プロフィール

三浦桃実
三浦桃実
看護師、ダンスファシリテーター、ヨガファシリテーター、シネマトグラファー。しんせつスタジオ代表。神奈川総合高校にて創作ダンスに出会い、神奈川県立保健福祉大学にて親切ダンスカンパニーを設立。様々な領域や枠を越えたメンバーで、地域に繰り出し踊ってきた。ダンスを言語として捉え、自分の思いを自然な動きで伝えるダンスのスタイルを編んでいる最中。ヨガ指導資格をリブウェルインスティテュートにて取得し、Bowspringや親子ヨガ、スタイルアップヨガなど、毎回哲学的なテーマを織り込んだオリジナルのクラスを提供する。ダンスもヨガも、ユーザー(参加者)と作り上げるスタイルが定評。またシネマトグラファーとして、依頼主の作りたい世界観を築き創るコンセプトで動画制作を行っている。
ユーザーさんたちが、自分が昨日よりちょっとかっこよくなっていることに気づいてもらえるように、スキルを活かして日々邁進中。モットーは「地球規模で考え、地元で行動」「しんせつなひと」
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看護師、保健師、RYT(全米ヨガアライアンス)500、メディテーション(瞑想)講師、JCDN主催コミュニティダンスファシリテーター養成講座修了生