AIじゃ敵わない

しんせつスタジオスタッフが日頃思う自己表現についての考察や哲学っぽいことを徒然なるままに書いています。ダンス・ヨガ・映像制作、始めたい人、作ってみたい人、表現って何?と思う人はぜひ読んでみてください。

AI活用中!

経営に伴う書類、メール作成、、、最近はchatGPTなどAIをめちゃくちゃ活用してます。AIとは直接関係ないかもしれないけれども(前からあっただろうに)、音声入力も今までどうしてタイプをしてたんだろうって言う位めちゃくちゃ便利なので使ってます!

最初はやや不服というか、それでもアナログでがんばってやる、デジタルに頼るなんてそんななんて思ってたし、今も持ってる方多いかもしれませんが、変にデジタル機器を操作してる時点で、完全にアナログって言うわけでもないんだし、使えるものは使って雑務の時間を短縮できれば、創作や自分のやりたいことに、もっともっと時間をかけることができます!と実感しています。すばらしい。

AIも、つまりは、人間の創作の集大成たるもの(まだ伸びるかもだけどね)なので、大いに活用する手はないと思っています。

人間の弱みにAIは敵わない

今、このデジタル化が急速にさらに進む中で、アナログの難しさと面白さがいっそう注目されていると思います。

人工知能に人間が負ける日が来る。なんて、どこかのアニメや映画のような世界のことが目の前まで来ているかもしれない時代。要はAIに負けない人間の強みをしっかりわかっておけばいいのです。しかもそれって実は人間の弱みと言われていたものだったりします。

それはなにかというと

①失敗すること
②不確実なこと

AI とはこの2つを徹底的に取り去ったものだと私は考えています。人間はこの2つをなんとかしたくて、いろんな技術を駆使して頑張ってきたのではないでしょうか。それが今や人間の強みだと私は感じています!

本日のテーマは②の不確実性の方に重点を置きます(この文章は音声入力していますが、ちゃんと私がしゃべってます!)。

劇団河童座の「わしゃ、喰っちょらん!」

劇団河童座の「わしゃ、喰っちょらん!」を観劇してきました。劇団河童座といえば横須賀の超老舗劇団(70周年近い!?そうです!)コロナ渦も負けずに、演劇活動を続けてきたのですね。すごい。

ざっくり説明すると、認知症の始まったおじいちゃんを取り囲む家族のお話です。感激の感想は、エックス(旧 Twitter)にて述べてますので、ご興味あればぜひご覧ください。

https://twitter.com/mushrooom___3/status/1911068837178753054

今回、この演劇は浦賀・鴨居地区合同研修会のいわば研修資料として使用されたそうです。研修会でこのかっぱさんの演劇を鑑賞したとのことです。

素晴らしい取り組みだと思いませんか?私は常々PowerPointによるプレゼンテーションと言うものが嫌いでして(笑)でも一般的にはプレゼンテーション用意する=スライドを準備すると言う流れですよね。PowerPointのスライドをそのまま印刷して配布するのも嫌。配布資料は配布資料として作り直すか、プレゼン中に顔を上げてスライドを見てもらえるようにする工夫が必要だと思います(資料に書いてあることを読んでるだけだと下向いちゃうから)。

この認知症と言うテーマについて考えるにあたって、演劇はとても効果的なPowerPointよりもずっと勝る資料だったことでしょう!

今回の演劇を見て、私はTEDで見たある動画思い出しました。

Dance vs. powerpoint, a modest proposal

ジョン・ボハノン 「ダンスか PowerPointか ― ささやかな提案」

602,990 plays|John Bohannon |TEDxBrussels• November 2011

HPより「PowerPointの代わりにダンサーを。」これが科学ライター、ジョン・ボハノンの「ささやかな提案」です。Black Label Movementのメンバーによる魅力的なダンスと語りを通して、主張を証明します。(撮影:TEDxBrussels)

素晴らしい、なんと9年前の動画でした。当時の私は社会人1年目くらい、看護師になりダンスを諦めようと思っていたけどやっぱり!とメラメラしていた頃。今でも大好きなTED動画の一つ。

まずはぜひご覧ください。

これのどこが不確実性なの?と思われるかもしれないですが、この演劇が伝えたかったこと、作り手の意図は必ずあるにしてもその通りに伝わるとは限らない、というか絶対伝わらないというところにあります。演劇という、強いメッセージ性がありつつ、捉え方が観客それぞれができるという「よはく」を残す方法にて、題材をシェアして研修するというのが素敵。要は人が伝える熱量って半端ないってことが言いたい。パワーポイントで文字と読み上げで「認知症の家族の世話は大変なのです。」といってもへえ、って感じ。まさにAIに任せればできること。でも、ストーリーがあって、観客が自分の経験や想いを目の前の役者に乗せて、自身の感情や思考と向き合える形があるとしたら?その研修時間はどれだけ実り多くなることか。

結局研修って新しい知識を得る形ももちろんあるけど、答えは自分の中にあって

横須賀でもっとこうして研修方法を採用して欲しいな。まあ作る方は熱を入れれば入れるほど、言い方悪いけど全然熱入ってなくてもそれなりに、、、時間と労力かかるけど。

(自分の作りたいものを作っているんだから、労力とか思ってしまってはいけない、芸術とはそういうものだなんて言う人もたまにいらっしゃいますが、いくら自分の好きな創作だからといって、自分自身も、そして出演者ないし一緒に創作を進めている周りの人も一生活者なのでありますから、その生活の部分を削っていると言うことに関しては、重々認識しておくべきだと常に考えています。だからこそ、周りへの感謝を忘れずにかけた時間だけ人に伝わるものが作られる、信念ではなく確実に叶えることが大事)。

表現の未来について

ここからはおまけのような、でも本質のような話。

ジョン・ボハノン氏は最後に以下のように締めくくっています。

Of course someday, in the deep future, a technology of persuasion even more powerful than PowerPoint may be invented, rendering dancers unnecessary as tools of rhetoric. However, I trust that by that day, we shall have passed this present financial calamity. Perhaps by then we will be able to afford the luxury of just sitting in an audience with no other purpose than to witness the human form in motion. 

何度もいますが、この動画は9年前に発表されたものです。今となっては人工知能AIが出現し、プレゼンテーションツールは文字通り発達したことでしょう。その前にダンサーがPowerPointとして活用されている時代が、まだ日本には来ていないのですが…。「観客として身体の動きを純粋に楽しむ時代」そうなっているともいえません。その時代が来る前に、人間に代わって、人工知能が世界を乗っ取る時代が来ているのかもしれないし。

不確実な世の中です。この不確実性を楽しまない手は無いのです。この世の中、全て逆。人生に無駄なことがない、のではなくやってることが全部無駄だったとしたら。期待通りに行くかも全くわからない「不確実な無駄」をどう楽しむかが人生のカギなんて考えているこの頃です。

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投稿者プロフィール

三浦桃実
三浦桃実
看護師、ダンスファシリテーター、ヨガファシリテーター、シネマトグラファー。しんせつスタジオ代表。神奈川総合高校にて創作ダンスに出会い、神奈川県立保健福祉大学にて親切ダンスカンパニーを設立。様々な領域や枠を越えたメンバーで、地域に繰り出し踊ってきた。ダンスを言語として捉え、自分の思いを自然な動きで伝えるダンスのスタイルを編んでいる最中。ヨガ指導資格をリブウェルインスティテュートにて取得し、Bowspringや親子ヨガ、スタイルアップヨガなど、毎回哲学的なテーマを織り込んだオリジナルのクラスを提供する。ダンスもヨガも、ユーザー(参加者)と作り上げるスタイルが定評。またシネマトグラファーとして、依頼主の作りたい世界観を築き創るコンセプトで動画制作を行っている。
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看護師、保健師、RYT(全米ヨガアライアンス)500、メディテーション(瞑想)講師、JCDN主催コミュニティダンスファシリテーター養成講座修了生

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