自己効力感って何?
しんせつスタジオスタッフが日頃思う自己表現についての考察や哲学っぽいことを徒然なるままに書いています。ダンス・ヨガ・映像制作、始めたい人、作ってみたい人、表現って何?と思う人はぜひ読んでみてください。
自己肯定感VS自己効力感
その昔、みうらとしるは、「自己肯定感つよめ」「生徒の自己肯定感爆上げ先生」と言われていたことがあります(時の流れはことを誇大することもありますよ…)
爆上げ先生はさておき、自己肯定感つよめということに関しては全くそんなことはなく、むしろ自己否定しないと前に進まんと思っているタチの人です。
この番組を見て、「こんな若い子が、しっかりしよるなあ…。」と最近息子母親視点で見てしまうあたり、そういうご年齢のみうらとしるです。
NPO法人「あなたのいばしょ」理事長・大空幸星さんが「自己効力感(自己有用感)」と使っているのを聞いて初めてこの言葉を知りました。
「自己肯定感じゃなく自己効力感とか自己有用感みたいな 目標に対して達成できる力があるんだ、自分自身の能力とかっていうことを認めていくのであって、ありのままの自分を別に何も全員が肯定する必要はない」
この動画を見たのはかなり前ですが、ずっと私の心に残っていました。
しんせつスタジオができること。特に今を生き、これからを生きるこどもや若者に対して私自身ができること。それは自己効力感を上げることではないかと思っています。
自己効力感を育てるには?
自己効力感とは、心理学でいう「自分はやればできると思える力」のこと。それは「私は何でもできる」という根拠のない自信ではなく、「やればなんとかなる」「前よりできるようになった」——という小さな実感の積み重ねによって育っていきます。
ちなみに、似ているようで少し違うのが「自己肯定感」と「自己効力感」。
自己肯定感:
「私はこのままでいい」→ 存在レベルでの安心感や価値の感覚
自己効力感:
「私はこれができそう」→ 行動・挑戦・達成に対する見通しや自信
最終的には自己肯定ができるようになったらいいと思う。けど、
「このままでいい」はもっと伸びる可能性があるのにそこで止まってしまうという恐れがあると私は思うのです。だから、もっと具体的に「できた」ことが増えていく、確実性や取り組むべきものがある方が私は自分を肯定する近道になると考えます。
別にダンスやヨガである必要は全くなくて、あくまで選択肢の一つ。ただ、さあ自分を肯定せよ!できること増やせ!となっても難しいから(苦笑)例えばそのツールとして、ダンスとかヨガとかどうですか?みたいな。
しんせつスタジオ北久里浜店に来たからには、運動+表現+コミュニケーションを通して、できることを増やして、気づいて欲しい。
「やり方」より「どんなふうにやるか」
では自己効力感を上げるしんせつスタジオ北久里浜店での具体的な取り組みはというと
市内でもマイノリティであろうレッスンタイトルで、そもそも生徒さんにとっても①唯一無二、比較対象、競争相手が少ない(笑)ことや、②少人数制なので「大手の流れの早いスタジオには追いつけなかった」という方々にとってありがたいという声は聞きます。
もう一つ、③「ハウトゥ(how-to)よりもプロセス重視」もしんせつスタジオの特徴のひとつ。これは、単に正しいやり方を覚えるよりも、どう取り組み、どんな風に感じ、どんな工夫をしたか——その“過程”に価値を置こう、という考え方です。
たとえばダンスのレッスンで言えば、「右足を出して、次は左、手はこう」という振付を覚えるのはハウトゥ。でも、「この動き、自分はどう感じる?どうしてここで手を出すと思う?」と、自分の体と対話しながら練習するのがプロセス重視の姿勢です。
プロセス重視で向き合っていくと、ただマネするだけでは見えてこないような自分にとっての本当に大事なこと(本質)に気づけます。
「なんで自分はここがうまくいかないんだろう」
「こうしたらちょっとやりやすくなったかも」
「できなかったけど、昨日より自分の目標に近づいてる気がする」
そんなふうに、一歩ずつ前に進む実感が生まれたとき、それは「ただの成功」以上に心に残る体験になるはず。
こどもたちに届けたい言葉
私たちが日々生徒さん、特にこどもたちに届けたいのは、正解よりも「やってみたね」「工夫したね」「昨日より少し進んだね」という声。
- 結果より“がんばったね”が嬉しかった記憶
- “まだできない”を応援してもらえた経験
- “今のままでいい”って言ってもらえた安心感
「できるようになるまでの過程を肯定された経験」
そんな記憶が、子どもたちの自己効力感となり、やがて「私は、できる!」という自信につながっていくのだと思います。
自分を丸ごと愛せなくても
「できた!」を確実に増やすこと=自己効力感を上げれば、自信につながる、自己肯定ができるようになる。そうすればみんなが生きやすくなって、もっと幸せな世界になると私は信じています。そう、信じるものを持って生きていけること自体が幸せなこと。だから「自信」自分を信じるって書くのでしょうね。
でもそれをいきなりやれ、と言われてもやっぱり困っちゃう。私だって自分の嫌いなところ認めたくないところ、色々あります。そもそも自分の何が好きで嫌いかさえもよくわからない人もいます。
ダンスやってみたらこんな自分がいるってわかった
ヨガで挑戦したり、目標をもつ楽しさが増えた
自分のこんなところが好きになってきた!
自己表現ってこういうことなのかもしれない
そういう確実な一歩を一緒に踏み出すことが大事なのではないでしょうか。それは大人である私の使命であり、生き甲斐だと思っています。
しんせつスタジオはあなたを待っています
感じる心が、私を動かす。私たちは、その感動センサーの思うままに進むべく、皆様に寄り添い、共に伴走していきます。
🐤X(旧Twitter)でも、表現のことを色々つぶやいています。
☪️しんせつスタジオ北久里浜店Instagram
🟥YouTube公式チャンネル
📻Podcast「しんせつスタジオのしゃべって談巣!」
#しんせつスタジオ #横須賀 #コンテンポラリーダンス #モダンダンス #ジャズダンス #創作ダンス #ダンス教室 #キッズダンス #身体表現 #アート #しんせつなダンス #しんせつなヨガ #しんせつな映像制作 #Bowspring #ちょっとかっこいい
しんせつスタジオ
投稿者プロフィール

-
看護師、ダンスファシリテーター、ヨガファシリテーター、シネマトグラファー。しんせつスタジオ代表。神奈川総合高校にて創作ダンスに出会い、神奈川県立保健福祉大学にて親切ダンスカンパニーを設立。様々な領域や枠を越えたメンバーで、地域に繰り出し踊ってきた。ダンスを言語として捉え、自分の思いを自然な動きで伝えるダンスのスタイルを編んでいる最中。ヨガ指導資格をリブウェルインスティテュートにて取得し、Bowspringや親子ヨガ、スタイルアップヨガなど、毎回哲学的なテーマを織り込んだオリジナルのクラスを提供する。ダンスもヨガも、ユーザー(参加者)と作り上げるスタイルが定評。またシネマトグラファーとして、依頼主の作りたい世界観を築き創るコンセプトで動画制作を行っている。
ユーザーさんたちが、自分が昨日よりちょっとかっこよくなっていることに気づいてもらえるように、スキルを活かして日々邁進中。モットーは「地球規模で考え、地元で行動」「しんせつなひと」
---------------------------
看護師、保健師、RYT(全米ヨガアライアンス)500、メディテーション(瞑想)講師、JCDN主催コミュニティダンスファシリテーター養成講座修了生
最新の投稿
しんせつスタジオ北久里浜店2025.06.28自己効力感って何?
しんせつスタジオ北久里浜店2025.06.26自分の人生に感動を
しんせつな独り言2025.06.16インスタやめました!
しんせつな独り言2025.05.25ダンスは心の解放になるのか