その人の表情やその人に
しかできない踊り、
生まれ持ったものを間近で
感じとること

ししゃもさんのしんせつなストーリー

ししゃもさんのコンテンポラリーダンスとの出会いはしんせつスタジオの前身である「親切ダンスカンパニー」?コンテンポラリーダンスにどハマりしてしまったししゃもさんへのインタビューです。

ダンスに出会ったのはいつ?

高校まではサッカーをしていました。でも昔からテレビやyoutubeとかでダンスを見ていて、踊ることに興味はありました。大学に入ったら、もともとあったのはHIPHOPサークルとチアダンスサークル。そこに「コンテンポラリーダンスをやる!」と言い出した同級生(桃実)に出会い、やってみようかなと思ったのがきっかけです。早々無理だなと思って抜けて(笑)でもその後もなんとなく頭の片隅にあって、ある福祉イベントに出演しないか声をかけてみたんです。なんか桃実さんがそこに来たら何かが起きる、、、とその時は思って。

見ているだけではなく自分から踊るようになったのは?

大学1年性の時、神奈川県内の総合高校で高校生がコンテンポラリーダンスを踊っているのをみて衝撃を受けました。その時には本気で踊ってみたいと思うようになってきていて。私が桃実さんをイベントに誘っていたはずが、いつの間にか自分も踊らされていました(笑)。自分にもできる振り付けがあるんだ、と思えた時は嬉しかった。

セッションハウス公演に出演!

ダンスへの見方や取り組み方が変わっていったのですね。

足が高く上がるとか、技術が優れていること、いわゆるダンスが上手であることに価値があると思っていたけれど、コンテンポラリーをみたときに衝撃を受けて。「私は今日、この人のダンスを見にきたのではなくて、この人に会いにきたんだ。この人とこの空間を共有するためにここにきたんだ。」という感覚に気付かされたんです。その人の表情やその人にしかできない踊り、生まれ持ったものを間近で感じとることができてすごく不思議な感じでした。

ダンスを続けてこられた理由は?

ダンスへのハードルが下がったからかなと。色んなステージを見に行くと、そこでまた新しい舞台の情報が手に入る。また繋がっていく。何も考えずにいたら、ここには辿り着かなかったんだろうなと思います。この連鎖のきっかけがしんせつなダンスにあったのかもしれないです。

ダンスに出会って生活は変わりましたか?

ワークショップに行ったり、舞台観劇したり、自分で自分の動きを鏡で見て研究したり。ダンスしているとあんなに人にさらしているというのに、自分で自分の踊る姿を見るってすごく恥ずかしいんですね(笑)自己研鑽になっているなと思います。私はしんせつなヨガのクラスも参加していて、自分の動き、体のくせ、声の使い方にまで気づかされるところがあるなと思います。体が実際に変化しているかの自覚は実はあまりないけど、、、人から言われると、良い方向に変化しているのだなと嬉しくなります。ダンスもヨガでも、体と頭での考え方がフラットになるのが気持ちいいです。

ダンスを多面的に捉えているのですね。

コンテンポラリーダンスって、踊っていい空間があって、自分を曝け出せるダンサーがいて、それを見てキャッチする人がいて、みんなで作るものですよね。普通じゃない空間だからこそ、感情移入できるし、自分がいつでも帰ってこられる場所だなあって感じます。

冒頭で、「何かが起きる」、、、とありましたが、しんせつスタジオでは何が起きてると思いますか?(笑)

映像を見てても思いますが、しんせつスタジオは、人の持っている個性の一番光るところに着目していると思います。生まれ持った個性とかその人のバッググラウンドとかを十分に見て聞いて理解してここが一番だな!ってところを引き出そうとしていると感じます。その完成に至るまでのプロセスが丁寧だからいいものができるのではないかと思います。


From Studio...

ダンスはかっこよく踊るもの、完璧であるもの、としか
知らなかった私にダンスとは何か?と考えさせてくれたのが
ししゃもさんです。結論は、、、ダンスはコミュニケーションそのもの。1人で創っても、1人で踊っても、何かと誰かは繋がっているのだなあと私をダンスの奥の奥まで導いて活性化してくれた。
ししゃもさんには感謝してもしきられないのです。ダンスという人生をしんせつに与えてくれてありがとう!