美学がわからない人へ美学入門



#アート思考ドリル

とハッシュタグをつけて投稿しよう!と書いてあったので自分なりのアート思考即興ダンスと共に撮影してみました←

私が手に持っているのが「アート思考ドリル」著者の若宮和男さんには2年前?に葉山ファクトリーで開催された「葉山芸術祭」のトーク企画にて初めて出会い、衝撃を受け、サインしてもらったのでした)^o^(

内容もとても面白いです。常識を覆す、固定概念を破る、アートな仕掛け。読書したり、語りのうちに自分の考えが整理されるということはよくありますが、この本も私にとってその一つかなと言えます。というのは、確かになるほどなと思いつつ普通ならそんなふうに考えないよね、といった、枠からはみ出す発想が自分には多少できていたからです。そこまで「そんな考えがあるのか、ガビーン!」とはなりませんでした。だからと言って残念なのでは決してなく、こうした言語化や視覚化、アイマイを伝達する言葉選びにはさすが若宮さんのセンスを感じます。私も自分の考えはそういう視点から発想着想しているのかなとヒントをもらえたし、こうして人に伝えたくなりました。そういうことやってこなかったから芸術家と言われる人たちは・・・それもまた芸術家らしいけど。

私は、人と違うことがしたい、というよりも自分がクスッと毎日楽しく笑っていたい、という気持ちのもとに生きてます。
看護学生だった頃、小児科の実習で最後に出すレポートを漫画(しかも結構コミカルな)で仕立てたら病院の看護師さんに怒られたことがあります!多分「仕事舐めんなよ。」って感じだったのかも。でも実際同級生にはウケましたよ。なぜ怒られたのか今でもよくわかりません。先生は「すみませんこういう前例がなくて!」と病院の看護師長に頭を下げまくっててそれが心苦しかったことは覚えているけど・・・。看護師さんになってもちょっとしたレジュメや記録への挿絵(落書き?)は続けていました。なかなか評判良かった気がします。絵でないとメモできない人間なんです昔から。文章書くのは苦手で。

自分が楽しいのはもちろんですが、どんな時も「これが人に伝わるにはどうしたら効果的かな?」と常に考えています。若宮さんのいうようにアートは人に見られてナンボです。演者(作った部分)と鑑賞者と場所と全てが織りなす空間がアートそのものですから。伝えるのはあくまで通過点、伝えた先が見たい知りたい、この欲求がアートに駆り立てるのかもしれない。

と、ここまで実は前置きで、この本を読んで気付いた本題は、「ちょっとかっこいい=自分なりの美学を持っている」ことだなということです。



ちょっとかっこいい=美学を持つこと?

ちょっとかっこいい、私のいうちょっとかっこいいって何?言葉だけ先にやってきて中身がわからない、けど無いわけではない。しんせつとちょっとかっこいいがどう結びつくのか?いつも考えています。


この本は僕なりの「アートへの招待」そして「美学への招待」とも言えます。

アート思考ドリル

これを読んで、「ああ、何か決まった価値観ではなくで自分なりの美学を持っている人ってちょっとかっこいいよな。」と感じたのです。

ちなみに美学とは
① 自然や芸術における美的な感性的認識や、芸術の創造・享受などについて研究する学問。 ② 美しさに関する独特の考え方や趣味。(コトバンクより)

とのこと。美学を持つってまたハードルが高いような、ちょっとナルシストな感じがして人が引いちゃうかもしれないけど、私は好きです。

美=善いこと。哲学で、感性と理性との調和統一に対する純粋な感情を起こすもの(オックスフォード辞書より)。哲学者アリストテレスも「善いものはすべて美しく、美しいもので均斉のとれていないものはない」と言っていたそうな(均斉とれていなくてもと思うけど)。自分がこういう瞬間に美を感じる、よい、好きと感じる、ではそれはどんな瞬間・・・?

感覚的なところを、(敢えて制限のつく)言語や他のツールで起こして自分で再認識する過程もなかなか面白いし、それで自分を解放したり、少し生きやすくなったりするのでは無いかと思うのです。枠からはみ出ないように人と違うことをしないように、と抑制して生きるよりは。

人と違うことがしたい、いろんな人が才能を発揮している今。の、ように見えるけど、見て欲しい!どうして認めてくれないの?だけでは結局自分の枠から出ようとしないモノカルチャー的な思考。人と違うことをして自分だけ注目されても意味がないのでは。人と違うことができるってことが多様性があることの証明であって欲しいと私は思います。逆に自分の美学が何か覆りそうになった時、自分の信じてきたことが揺らぎそうになった時は、大人しく覆ったり一旦揺れてみていいと思います(笑)そうやって自分を自由に拡張できるのが、アートであり、その意識が美学にあると考えるから。まずは何か特別なことをしようと無理に気負わず、世の中に転がるアート、誰かの何かの「美」を発見しようとすること、繊細に、楽しもうとすることが大事では無いでしょうか。

ちなみに英語では「esthetics」倫理の「ethics」にちょっと似ている。芸術はぶっ飛んでいて倫理に反するように見えて実は、ぶっ飛ぶことこそ人間の力で本質で、人のふむべき道=倫理なのかも?

それにしても若宮さんの記事や著書は本当に面白い、センス抜群なのでぜひみなさん読んでみて。

ちょっとかっこいい=自分なりの美学への発見。まだまだしんせつスタジオのしんせつな美への探求は続く・・・。#アート思考ドリル
 

若宮和男さんnote▶︎https://note.com/kazz0/
この記事もとても参考になりました▶︎https://note-infomart.jp/n/ndd2be3fd9a5c


𓀞𓀟𓀠𓀡みうらとしる𓀢𓀣𓀤𓀥

投稿者プロフィール

三浦桃実
三浦桃実
看護師、ダンスファシリテーター、ヨガファシリテーター、シネマトグラファー。しんせつスタジオ代表。神奈川総合高校にて創作ダンスに出会い、神奈川県立保健福祉大学にて親切ダンスカンパニーを設立。様々な領域や枠を越えたメンバーで、地域に繰り出し踊ってきた。ダンスを言語として捉え、自分の思いを自然な動きで伝えるダンスのスタイルを編んでいる最中。ヨガ指導資格をリブウェルインスティテュートにて取得し、Bowspringや親子ヨガ、スタイルアップヨガなど、毎回哲学的なテーマを織り込んだオリジナルのクラスを提供する。ダンスもヨガも、ユーザー(参加者)と作り上げるスタイルが定評。またシネマトグラファーとして、依頼主の作りたい世界観を築き創るコンセプトで動画制作を行っている。
ユーザーさんたちが、自分が昨日よりちょっとかっこよくなっていることに気づいてもらえるように、スキルを活かして日々邁進中。モットーは「地球規模で考え、地元で行動」「しんせつなひと」
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看護師、保健師、RYT(全米ヨガアライアンス)500、メディテーション(瞑想)講師、JCDN主催コミュニティダンスファシリテーター養成講座修了生